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Q&A<よくあるご質問>

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アトピー性皮膚炎について

  • 皮膚科か小児科のどちらに行けばいいですか?

    小児アレルギーを専門にしている小児科・アレルギー科を受診してください。

    皮膚科でも小児科でも、皆さんが小児のアトピー性皮膚炎を見慣れている訳ではありません。

    特に、乳幼児期のアトピー性皮膚炎は、小児アレルギーを専門にしない小児科や皮膚科では、治療の強さが弱すぎたり強すぎたり(弱いことが多い)と適切でないことがあります。
     
    あと、乳幼児期のアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーや喘息など、他のアレルギーを合併していることが多いですから、それらを総合的に診ていかないと、どれもよくならないという結果になりかねません。
     
    小児のアレルギーを専門的・総合的に診れる小児科を受診されることをお勧めします。

  • アトピー性皮膚炎はなぜなるのですか?

    皮膚には刺激や細菌などから体を守るとともに、体から水分が逃げないようにするバリア機能があります。
    ところがアトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚では、このバリア機能が弱くなっているため、本来なら体に入ってきて欲しくないアレルゲンが入ってしまいます。

    そうすると、アレルギー性の炎症がおこり、アトピー性皮膚炎を発症します。

  • 食物アレルギーとの関係は?

    別の病気と考えてください。

    アトピー性皮膚炎はあくまで皮膚から入るアレルゲンが原因でおこる皮膚の病気です。

    アトピー性皮膚炎があるからと、やみくもにあれもこれも食べ物を除去するのは大きな間違いです。

    ただ、アトピー性皮膚炎の子供に食物アレルギーが合併することはあります。

    判断は難しい場合が多いので、小児アレルギーを専門にする小児科医にご相談ください。

  • 治療はやっぱりステロイドですか?

    治療は「薬物療法」「スキンケア」「悪化因子への対策」で、どれをおろそかにしても良くなりません。

    「薬物療法」の柱はステロイドの塗布です。皮膚の病気ですから、軟膏の塗布が中心です。
    抗アレルギー薬の内服を長期併用していた時代もありますが、併用効果もあまりなく、ましてやアレルギー体質を変える訳でもないので、最近は併用することは少ないです。

  • ステロイドを塗るとむしろ悪くなるって聞いたのですが?

    ステロイドの塗る量や塗り方、またその減らし方などに、正しい理解が必要です。

    どんな有効な武器も、使い方を間違えると意味がありません。

    アトピー性皮膚炎の治療は、水(ステロイド)で火事の火(アトピーの炎症)を消すことに例えられます。

    火事で家が燃えているときに、バケツで水をかけても絶対消えませんし、むしろ火の勢いが増してしまうでしょう。
    やはり、最初は消防車が駆けつけて一斉放水で鎮火しないといけません。

    ステロイドを塗ってもアトピー性皮膚炎が良くならない、むしろ悪くなった、こんな場合のほとんどが、「バケツの水」程度のステロイドを使っている場合です。

    最初は、適切な強さのステロイドを十分量、適切に塗り、火事をしっかり鎮火します。
    初期の治療は、3~4週間です。
    適切な初期治療で、皮膚は見違えるようにきれいになり、かきむしるようなことはなくなります。

    でも、一見鎮火したように見えても、まだ油断はできません。
    まだ、くすぶった火が残っているので、いきなり水をかけることをやめると、また燃え上がってしまいます。
    ただし、くすぶった火を消すのは、「バケツの水」程度で十分ですから、水の量(ステロイドの量)を減らすことができます。
    このように、しっかり炎症が治ったら、保湿剤を塗って、ステロイドの使用を休む期間を増やしていきます。
    そのうち、ステロイドを塗らなくても保湿剤だけで大丈夫になります。

  • ステロイドを塗る時の副作用はなんですか?

    ステロイドの怖い副作用は、内服や注射でステロイドを長期に大量に使用した場合の、全身的な副作用です。

    アトピー性皮膚炎に使う塗り薬で全身的な副作用はありません。

    塗り薬の副作用として多いのは、塗った部位の皮膚が『薄く白く』なることです。

    これは、健康な皮膚に戻ったと考えてください。塗るのを止めれば、1か月ほどで治ります。

  • ステロイドを長期に塗ることが不安なのですが。

    アトピー性皮膚炎は早期に適切な治療を行えば、より弱いステロイドをより短期間の使用ですみ、そもそも長期に塗る必要がないわけです。


    一番よくないのは、ステロイドの副作用を恐れ、弱いステロイドを塗ったり塗らなかったりすることです。
    (ほっておくのは論外ですが)

    いつまでもステロイドを塗らないといけないし、よくなったり悪くなったりを繰り返して皮膚が硬くなり、どんどん効きが悪くなり、更に強いステロイドを塗らないといけなくなります。

    不安に思うべきなのは、間違った治療をすることです。
    適切な治療をすれば、長期に塗らなくていい訳ですから。

    赤ちゃんにステロイドを塗ることを特に心配されるかもしれませんが、アトピー性皮膚炎は赤ちゃんの内に治療をすると、より弱いステロイドをより短期間塗ることで早く治す事が出来ます。

  • ステロイドを塗ると『皮膚が黒くなる』『皮膚が厚くなる』『体内に蓄積して怖いことになる』『背が伸びない・白内障になる』って聞いたけど!?

    これはすべて間違いです。


    誤 『皮膚が黒くなる』『厚くなる』 ⇒ 正 『皮膚は白くなる』『薄くなる』

       ステロイドを塗って健康な皮膚になると、白く薄くなります。
      『皮膚が黒くなる』『厚くなる』のは、放置したり適切な治療をしないからです。


    誤 『体内に蓄積する』 ⇒ 正 『しません!!』


    誤 『背が伸びない・白内障になる』 ⇒ 正 『なりません!!』

       これは、飲み薬のステロイドを長期に内服した場合の話です。


    こういう間違った情報は、いわゆる『アトピービジネス』を行っている業者などが、不安をあおるために、悪意を持って流している場合があります。
    気を付けてください。

  • いつまで治療を続けないといけないのですか?

    しっかり炎症(火事)をおさえることで、健康な皮膚を取り戻します。
    その健康な皮膚を長く積み重ねていくことで、アトピー性皮膚炎は完治します。
    治療期間は、アトピー性皮膚炎が軽い内に始めるほど、短くてすみます。